ブレインストームから整理されたアプリ画面、ユーザーフロー、簡単なロジック案にAIがどう変換するかを学び、アイデアをより早く明確な計画にする方法。

「アイデアを画面、ロジック、フローに変える」と言うとき、それはプロダクト計画を具体化するための三つの関連した層を指します。
画面はユーザーが触れるページやビューです:サインアップページ、ダッシュボード、設定画面、「タスク作成」フォームなど。画面は単なるタイトルではなく、中身(フィールド、ボタン、メッセージ)と目的(その画面でユーザーが何を達成しようとしているか)を含みます。
フローはユーザーが目的を達成するために画面間をどう移動するかを示します。フローはガイド付きの経路のようなもので、何が最初に起き、次に何が起き、最終的にどこに到達するかを示します。通常、フローには「ハッピーパス」(すべてが順調に進む場合)と、例外(パスワード忘れ、エラー状態、既存ユーザーの復帰など)が含まれます。
ロジックはシステムが裏側で決定したり強制したりするすべてです(画面上で説明されることも多い):
実践的なプロダクト計画はこの三つを結びつけます:
AIはここで役立ちます。散らかったメモ(機能、希望、制約)を取り込み、これら三層の最初の案を提案してくれるため、チームは修正・精緻化に集中できます。
簡単なタスクアプリを想像してください:
これが核となる意味です:ユーザーが何を見て、どう移動し、どんなルールが体験を支配するか。
生のプロダクトアイデアは整ったドキュメントとして現れません。スマホのメモ、長いチャット、会議のメモ、紙のスケッチ、音声メモ、サポートチケット、締切直前の「もう一つ」的な考え――それらが混ざって到着します。それぞれは価値があるかもしれませんが、一緒にするとクリアな計画に変えるのは難しいです。
すべてを一箇所に集めるとパターンが見えてきますが、問題も出てきます:
これらはチームが間違っているサインではありません。人やタイミング、前提が違うところから来た入力では普通に起きます。
「なぜ」を固めないとアイデアは詰まります。目標がぼんやりしていると(「オンボーディングを良くする」)、フローは余計なステップやオプション、曖昧な判断点の寄せ集めになります。
一方で「新規ユーザーがアカウントを接続し、2分以内に1つの成功したアクションを完了できるようにする」という目標なら、チームは各ステップをその目的に照らして判断できます:そのステップは目的に近づけるか、ただのノイズか?
明確な目標がないと、チームは画面の是非で議論しがちになり、フローは複雑になって複数目的を同時に満たそうとします。
構造がないと決定が先送りされます。それは最初は速く感じます("デザインで決めよう")が、実際には痛みを下流に移します:
デザイナーがワイヤーフレームを作ると欠落した状態が見える。開発者がエッジケースを問う。QAが矛盾を見つける。関係者がその機能の本来の意図で合意できない。すると全員が巻き戻してロジックを書き直し、画面をやり直し、再テストをする。
手戻りは多くのパーツがつながった後に起きるためコストが高いのです。
ブレインストーミングは量を生みます。計画は形を必要とします。
整理されたアイデアには:
AIはこの詰まった段階で最も有用です。より多くの提案を生むためではなく、入力の山をチームが拡張・改善できる構造化された出発点に変えるために使います。
初期のプロダクトメモは未完の文、スクリーンショット、音声メモ、「忘れないで」的な断片がツールを横断して混在していることが多いです。AIはその混乱を議論可能な形に変えるのが得意です。
まず、AIは生の入力を明確で一貫した箇条書きに凝縮できます。典型的には:
このクリーンアップは重要です。異なるスタイルで書かれたものをまとめられなければ、アイデアを正しくグループ化できません。
次に、AIは似たメモをテーマごとにまとめられます。付箋を壁に自動で並べ、各山にラベルを提案するようなものです。
例えば「オンボーディング」「検索とフィルタ」「通知」「請求」といったクラスタを作るかもしれません。良いクラスタリングは単なるキーワード一致以上に、関係性(これらはチェックアウトに影響する、など)を示します。
ブレインストーミングでは同じ要件が複数回、少しずつ違う言葉で出てきます。AIは次を検出できます:
何も削除せず、元の表現を残しつつ統合案を提示するのが良いでしょう。正しいものを選べるようにするためです。
画面やフローの準備として、AIは次のようなエンティティを抽出できます:
クラスタリングは出発点であり、決定ではありません。グループ名をレビューし、スコープに含める/除外するものを確認し、誤った統合を修正する必要があります。ここでの誤った前提が後の画面・フロー全体に波及するためです。
アイデアがクラスタ化されたら(例:「コンテンツ発見」「保存」「アカウント」「支払い」)、次にそれらを初期の製品マップに変えます。これが情報設計(IA)です:どこに何があり、人がどう移動するかの実務的なアウトラインです。
AIは各クラスタを取り、それぞれ自然に感じられるトップレベルのセクション案を提案できます。多くの場合、タブバーやメインメニューで見かけるようなものになります。例えば「discover」クラスタはHomeやExploreになり得ますし、「identity + preferences」はProfileになります。
重要なのは完璧さではなく、混乱を減らし後のフロー作業を容易にする安定した“バケット”を選ぶことです。
それらのセクションから、AIは平易な言葉で画面リストを生成できます。通常:
この画面インベントリはスコープを早期に露呈するため便利です:誰かがワイヤーフレームを描く前に何が製品に入るかが見えます。
AIはあまりデザイン寄りになりすぎずにナビゲーションの提案もできます:
これらの提案をユーザーの優先順位に照らしてレビューしてください。UIトレンドで決めるべきではありません。
AIはチームが忘れがちな画面を指摘できます。空状態(結果なし、保存なし)、エラー状態(オフライン、支払い失敗)、設定、ヘルプ/サポート、確認画面などです。
広く始めて小さめのセクションと短い画面リストを選びます。境界を洗練させていく:"Home"を"Home"と"Explore"に分ける、あるいは"Notifications"をProfile下に移すなどして、マップが実際のユーザー期待や製品目標に合うまで調整します。
有用なユーザーフローは画面から始めるのではなくインテント(目的)から始めます。散らかったブレインストーミングをAIに渡すときは、まずユーザーのゴール(その人が達成しようとしていること)と、達成のために行うタスクを抽出させてください。そうすると会話が「何を作るか」から「ユーザーが成功するために何が起きるべきか」へと変わります。
AIにそのユーザータイプ(新規、リピーター、管理者など)向けのトップ3–5のゴールを出させます。次に1つのゴールを選び、狭くスコープされたフローを求めます。これにより「すべてを網羅するフロー」になり実装不能になるのを防げます。
次にAIにハッピーパスを段階的に出させます:すべてがうまくいく最もシンプルな手順。出力は番号付きの物語のように読めるべきです(例:「ユーザーがプランを選ぶ → 支払い情報を入力する → 確認する → 成功画面を表示」)。
ハッピーパスが安定したら、一般的な代替経路を追加します:
どのステップがユーザーの選択(ボタン、選択、確認)で、どれが自動処理(検証、保存、同期)かをラベル付けさせてください。これで何にUIが必要で、何がメッセージングやバックグラウンド処理かが決めやすくなります。
最後にフローをチームがドキュメントやチケットに貼れる簡単な図の記述に変換します:
Start: Goal selected
1. Screen: Choose option
2. Screen: Enter details
3. System: Validate
- If invalid -> Screen: Error + Fix
4. Screen: Review & Confirm
5. System: Submit
- If fail -> Screen: Retry / Cancel
6. Screen: Success
End
これにより誰もがFigmaを開く前に会話を揃えられます。
ユーザーフローは「どこへ行けるか」を示します。ロジックは「なぜそこへ行けるか(または行けないか)」と、うまくいかなかったときに製品がどう振る舞うかを説明します。ここで多くのチームが時間を失います:フローは「完了」に見えても、判断・状態・エラー処理が暗黙のままのことが多いのです。
AIは視覚的・文章的なフローを非技術系の関係者がレビューできる平易な「ロジック層」に変換できるという点で役立ちます。
各ステップを小さな if/then ルールと権限チェックに書き換えていきます。目的は明確さであり完全性ではありません。
フローを変える主要な判断の例:
AIがこれらのルールを作るときは、人が扱いやすい名前(例:「R3: 保存するにはサインインが必要」)を付けるとレビューが楽になります。
フロー内の各画面は明示的な状態を持つべきです。画面ごとにチェックリストを用意してください:
フローはデータが指定されると実体を持ちます。AIは次のような初期パスを抽出できます:
「嫌な経路(unhappy paths)」を平易に列挙します:
非技術系の関係者にも読みやすくするために「決定 + 結果」形式でまとめ、専門用語は避けてください。軽量テンプレートが必要なら同じ構造を機能間で再利用してレビューを一貫させましょう(参照:/blog/prompt-templates-for-flows)。
画面マップといくつかのユーザーフローができたら、次のリスクは「各画面がバラバラに作られる」ことです。AIは一貫性チェッカーとして機能できます:同じアクションに3つの名前が付いている、似た画面でレイアウトが違う、マイクロコピーのトーンがばらばら、などを指摘します。
フローで繰り返されるものに基づき小さなコンポーネントセットを提案します。画面ごとに設計する代わりにビルディングブロックを標準化してください:
これによりワイヤーフレームや後のUI作業が速くなり、同じコンポーネントを使えばロジックのバグも減ります。
語彙を正規化します:
用語集を作り、画面やフロー間の不一致をフラグ化します。
早い段階でも基本的なマイクロコピーを作成します:
コンポーネントごとにキーボードフォーカス状態、明快な言語、コントラスト要件のリマインダーを添付します。また、新しい画面が既存のブランドガイドライン(語彙、トーン、ボタンの階層)から逸脱しないようにフラグを立てます。
AIは皆が同じ“現在の真実”を見ているときにのみコラボレーションを高速にします。目的はモデルに勝手に先行させることではなく、提案を読みやすい形で保ちながらチームのレビューを進める構造化された編集者として使うことです。
マスタードキュメントを用意し、各グループ向けのビューを生成しますが、基になる決定は変えません:
「Flow A と Rules に基づいてエグゼクティブサマリを書いて」など、特定セクションを参照して出力を固定するとブレが少なくなります。
フィードバックがSlackスレッドや会議メモなど散らかった形で来たら、貼り付けて次を生成します:
これにより「議論したが何も変わっていない」というギャップを減らせます。
各イテレーションに短いチェンジログを含めます。diffスタイルの要約を生成します:
人が方向性を承認する明確なチェックポイントを設定します:画面マップの後、主要フローの後、ロジック/エッジケースの後。チェックポイント間ではAIに「提案のみ」をさせ、確定させないように指示してください。
マスタードキュメントを一箇所に公開します(例:/docs/product-brief-v1)そしてタスクからそのドキュメントにリンクします。AIが生成する変種は「ビュー」として扱い、マスターを参照します。
検証は「見栄えのよいフローチャート」を信頼できるものに変えるプロセスです。誰もFigmaを開く前に、実際のユーザーのやりそうな方法でフローに負荷をかけてください。
目標とユーザー層に合った現実的なタスクを作ります(1つは“混乱した”タスクを含める):
各シナリオをフローに沿ってステップごとに実行します。推測なしにナレーションできないなら、そのフローはまだ準備不足です。
フロー内の各画面に対してチェックリストを作ります:
これがQAで後から見つかる欠落要件を浮かび上がらせます。
フローを走査して次を探します:
「最短経路」を提案して現在のフローと比較します。追加ステップが必要なら、その理由(なぜ存在するか、どのリスクを減らすか)を明示します。
次のようなターゲット化された質問を生成します:
これらをレビュー文書に入れるか、/blog/prompt-templates-turning-brainstorms-into-screens-and-flows へのリンクとして添えてください。
良いプロンプトは「賢くある」ことではなく、仲間に渡すのと同じ文脈をAIに与えることです:知っていること、知らないこと、次に必要な判断を明示してください。
ワークショップ、通話、ホワイトボードの雑多なメモがあるときに使います。
You are my product analyst.
Input notes (raw):
[PASTE NOTES]
Task:
1) Rewrite as a clean, structured summary in plain English.
2) Extract key terms and define them (e.g., “account”, “workspace”, “project”).
3) List any contradictions or duplicates.
Constraints:
- Platform: [iOS/Android/Web]
- Timeline: [date or weeks]
- Must-haves: [list]
- Non-goals: [list]
Output format: headings + short bullets.
(上のコードブロックは翻訳せずそのまま使ってください)
これにより「言ったこと全部」を画面に変えられるバケツに分けます。
Cluster the items below into 5–8 themes.
For each theme: name it, include the items, and propose a goal statement.
Important:
- If you infer anything, put it under “Assumptions (AI)” and label each A1, A2...
- Also output “Open Questions” we must answer to confirm/deny assumptions.
Items:
[PASTE LIST]
(上のコードブロックは翻訳せずそのまま使ってください)
利害関係者が複数の複雑度から選べるよう、少なくとも二つのレベルを要求します。
Based on these themes and goals:
[PASTE THEMES/GOALS]
Create:
1) An initial screen list grouped by area (IA draft).
2) Two user flow options:
- Option A: simplest viable flow
- Option B: advanced flow with power-user paths
3) For each option: entry points, success end state, and failure/edge paths.
4) Output an “Open Questions” list for the next meeting.
Constraints:
Platform: [ ]
Must-haves: [ ]
Compliance/permissions: [ ]
(上のコードブロックは翻訳せずそのまま使ってください)
同じテンプレートを繰り返し使えば、チームの入力が一貫したフォーマットになり、AI出力の比較や反復が容易になります。
目的が計画だけでなく実際に出荷することなら、これらのアーティファクト(画面、フロー、ロジック)を実装につなげることが役立ちます。Koder.ai は構造化された計画を受け取り、チャットを通じてドラフトのフローから動くウェブ、バックエンド、モバイルアプリに進めるのに向いた“vibe-coding”プラットフォームです。AI出力をまずレビュー可能な仕様として扱い、その後段階的に生成するワークフローでは、planning mode、snapshots、rollback のような機能がフローやロジックを反復する際に履歴を明確に保つのに便利です。
AIは構造化を加速するのに優れていますが、情報が欠けていると自信満々に穴を埋めてしまうこともあります。最も安全な心構えは単純です:AIは提案する、チームが決める。
多くの問題は隠れた仮定から生じます。AIは:
出力はすべて仮説として扱ってください。特に「ユーザーは…する」「システムは…すべきだ」のように要件めいた表現がある場合は注意が必要です。
AIとブレインストーミングする際に貼り付けてはいけないもの:
代わりに匿名化して要約してください("User A"、"Enterprise customer"、"返金シナリオ" など)。機密の文脈はチーム内ドキュメントに保管します。
フローとロジックのオーナー(多くはPMやデザイナー)を明確にし、AI下書きは執筆を速めるために使いますが、決定はPRD、仕様、チケットなどの正典に保存してください。必要なら /blog/flow-walkthrough-checklist のような相対リンクで補助ドキュメントを紐付けます。
軽量のチェックリストで「見た目は良いが間違っている」出力を防ぎます:
AI支援のフローの良い基準は:
これらを満たさないなら、修正を入れて再度プロンプトしてください。修正は新しい入力としてAIに渡します。
画面(Screens) は、ユーザーが触れる個々のビュー(ページ、モーダル、フォーム)です。役に立つ画面定義には以下が含まれます:
もしその画面でユーザーが何を達成しようとしているか説明できないなら、それはまだ本当の「画面」ではなく、単なるラベルに過ぎないことが多いです。
「フロー」は、複数の画面にまたがってユーザーが目的を達成する手順です。まずは:
を決めます。次に、番号付きのハッピーパスを書き、そこから分岐(スキップ、編集、中止、再試行)を追加します。
ロジックは、システムが何を許可し、ユーザーに何を見せるかを決めるルールや判断です。よくあるカテゴリ:
フローが「どこへ行くか」を示すなら、ロジックは「なぜそうなるか」と「失敗したときに何が起きるか」を説明します。
初期段階のインプットはバラバラだからです—メモ、チャット、スケッチ、締切間際のアイデアなどが混ざり合い、次のような状態になります:
構造がないと、決定がデザイン/開発に先送りされ、後でギャップが発覚して手戻りが増えるため、アイデアが計画に進めなくなります。
はい。AIは最初の“クリーンアップ”に特に向いています:
ベストプラクティス:元のメモは保持し、AIによるバージョンを編集可能な下書きとみなしてレビュー・修正してください。
AIは似た項目をテーマにまとめ(付箋を分類するように)助けます:
ただし人の確認が必要です:自動的に統合する前に、チームが本当に同じ要件か確認してください。
クラスタをトップレベルのセクション(タブやメニューに相当)に変換し、そこから画面リストを作るのが基本です。AIに頼むと:
良いIA草案は早い段階でスコープを可視化し、忘れがちな空状態やエラー画面を露呈します。
ゴールを起点にするプロンプトが有効です:
これにより、実装可能で曖昧さの少ないフローが得られます。
フローをレビュー可能なロジックに変換するには:
「決定 → 結果」の形式でまとめると非技術系にも読みやすくなります。
AIを使って複数の“ビュー”を作る一方で、一つのソース・オブ・トゥルースを保つことが重要です:
これにより、異なるAI出力版に人々が分かれてしまうことを防げます。